
建築の基本となるのが「墨出し」
図面の中にある線を、
実際の現場の床や壁に写し出していく作業だ。
図面の中では、たった一本の線でも、
現場ではその線がすべての基準になる。
壁の位置
開口部の位置
高さ関係
給排水の位置
空調設備の位置

壁の線が数ミリでもズレれば、
次の工程、その次の工程と、
ズレが積み重なっていく。
最後には、
建具が納まらない。
設備が納まらない。
そんなことにもなりかねない。
だから、
現場ではまず最初に「墨を出す」
そして職人たちは、
その墨を頼りに、工事を進めていく。

「バカ墨(逃げ墨)」、「メーター返り」など、
同じ墨でも、意味の違うものがある。
だから現場では、
その墨が何のための線なのか、
明確にしておく必要がある。
たとえば、
「バカ墨(逃げ墨)」
基準墨ではなく、仮の目安として打つ墨。
「メーター返り」
1M折り返して出した墨。
高さの基準などに使うことが多い。
墨は、ただ引けばいいわけではない。
二重線になっていたり、
にじんでいたり、
薄くて見えなかったりすれば、
その墨は意味を持たない。
現場では、
誰が見てもわかる墨を打つこと。
それが大切だ。
「墨出し」
現場のすべてが決まる。
一番大事な、
一番最初の仕事。
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